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無線機の電波型式とは?知っておきたいアナログとデジタルの違い

無線機は、電波を送信・受信することで音声やデータのやり取りを行う装置です。

電波にはアナログとデジタルの2種類があり、それぞれ特徴が異なります。しかし具体的にどう違うのかわからない方もいらっしゃると思います。

電波型式の違いは無線機を選ぶうえで非常に重要ですので、こちらでご説明します。

アナログとデジタルの違いは「電波の処理方法」の違い

電波を使って音を遠くへ飛ばすには、音声を電波に乗るよう変換する作業が必要です。ちなみに、この変換作業を「変調」と呼びます。内容が難しいため簡単に説明すると、アナログ方式は音をボールのようにくしゃくしゃと丸めてそのまま飛ばすイメージです。一方のデジタル方式は、音を0と1でできたデジタルデータに圧縮し、そのデータを飛ばします。

では、実際に無線の電波がアナログかデジタルかによってどのような違いがあるのでしょうか。それぞれの特徴をご紹介します。

音質や直進距離に優れた「デジタル電波」

デジタル電波は音質や電波の直進距離の面でアナログ電波よりも優れています。その一方で障害物がある場所や入り組んだ場所での使用には適していません。

アナログよりもクリアに聞こえる

デジタルは一度音声をデータに変換する際に余計な情報をカットします。カットされるのは主に聞き取りやすさを妨げるノイズです。ノイズも音もそのまま伝えるアナログ通信に比べると、デジタルのほうが手を加えている分、音が明瞭で聞き取りやすいという特徴があります。

直進距離が長い

アナログよりもデジタルのほうが電波の直進距離は長いです。 障害物さえなければアナログよりも遠くまで電波を飛ばすことができるため、開けた屋外で遠距離の通信をするのが得意です。ただしデジタル電波はまっすぐにしか進まないため、障害物にぶつかると電波が止まってしまいます。障害物を迂回するのは苦手で、場合によっては通信が途切れてしまうのです。

混信やノイズのなさを重視するならデジタル

アナログ電波とデジタル電波の違いは、道路で例えるとわかりやすいです。 車線がなく好き勝手に車が行き来する広い道路がアナログ電波。全体の横幅はアナログと同じでも、車線を細かく区切って車の通行がスムーズに調整されている道路がデジタル電波です。 デジタル電波は電波の通り道を細かく分けるため、隣の道路を通る別の電波と混信することはまずありません。

アナログだと大きな道路を縦横無尽に電波が行き来するため、お互いが干渉しやすく、条件によっては混信したりノイズが入ったりしやすいのです。

入り組んだ場所に強くバッテリーも長持ちする「アナログ電波」

デジタル電波とは対照的に、アナログ電波は入り組んだ場所でも使用できます。 音質はデジタル電波に劣りますが、入り組んだ場所で音声を届けることを重視して使用する場合には適します。

街中や屋内での使用に強いアナログ

アナログの場合、直進距離こそデジタルより短いですが街中や屋内など入り組んだ場所でもよく届きます。地形に関係なく確実に電波を届けることができるのです。 またデジタルでは通信が途中で切れてしまうような場合でも、聞き取りづらくはなりますが途切れることなく通信を続けられます。

バッテリーの持続時間はアナログが優れている

アナログとデジタルの商品を比較した場合、デジタルは機能や処理が複雑になる分、バッテリーの減りが早いです。 充電できない環境で長時間利用するなら、アナログのほうが向いています。

アナログ電波は2022年以降に使えなくなる!?

法律の改正によって、アナログ電波の一部の周波数が2022年の12月から使えなくなります。 無線機の出力や種類によっては入手しても使えない可能性があるため、商品の選択は慎重に行わなければなりません。

特定小電力無線のインカムなら問題なし!

アナログ電波の使用禁止は、あくまで一部の帯域を使用する商品を対象にしたものです。資格や免許がなくても利用できる特定小電力無線のトランシーバーやインカムの場合、法律施行後も問題なく利用できる可能性は高いです。無線機の電波型式は、アナログもデジタルも双方に長所があることが特徴です。

しかしアナログ方式の無線機の一部は2022年から使用できなくなる可能性もあるため考慮が必要です。利用を検討するなら、一度専門店に相談してみましょう。

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